百科事典マイペディアより引用。 「臨界量【りんかいりょう】 https://kotobank.jp/word/臨界量-150255原子爆弾や原子炉で原子核分裂の連鎖反応が起こるのに必要な最小限の核分裂物質の量。これ以下では核分裂物質の体積に比べ表面積の割合が大きいため,表面から逃げる中性子が相対的に多く,連鎖反応が持続しない。原子炉では,核分裂の連鎖反応が持続して始まる状態を臨界といい,臨界状態に必要な核燃料の質量をいう。臨界量は核分裂物質の種類・性状,炉体の構造,中性子反射材の有無等により異なる。」 〇ウランやプルトニウムなどの核燃料が核分裂連鎖反応を起こすには最低限の質量が必要となる。これを「臨界量」と言う。臨界量未満では核分裂連鎖反応が起きない。原爆地上起爆説の根拠の一つとされる「中性子が一つでも核分裂性物質に触れると核分裂連鎖反応が起きる」は「臨界量」を無視している。 〇広島に投下されたガンバレル型の原爆では、爆弾の内部に臨界量未満のウラン235を二つに分けて設置し、爆薬の衝撃でこれらを合一させて一気に臨界量を超えさせて起爆する仕組みである。臨界量未満のウラン235が空間的に離在していれば核分裂連鎖反応は起きないので輸送も可能であろう。 〇また、臨界に達するには量だけではなく密度も関係するようだ。臨界量未満のプルトニウムを周囲を取り巻く爆薬の均等な爆圧により圧縮させ、急激に密度を小さくして起爆する方式が長崎に投下されたインプロージョン型の原爆である。質量は同じでも密度が小さければ核分裂連鎖反応が起きるようだ。 〇ロスアラモス研究所のハリー・ダリアンという物理学者が未臨界のプルトニウムを扱った実験をしている時に操作を誤って臨界に達してしまい中性子を浴びて事故死した。このプルトニウムは「デーモン・コア」と呼ばれた。逆に言えば、この事故は未臨界であれば核分裂連鎖反応が起きない事を示している。 〇逆に言えば、未臨界であれば「大量の中性子線」が放たれないということ。引用:挟みこんだドライバーが外れて二つの半球を完全にくっつけてしまうと、デーモン・コアは即座に臨界に達し、大量の中性子線が放たれるため危険である。【デーモン・コア】https://ja.wikipedia.org/wiki/デーモン・コア 〇原爆地上起爆説の検証に関しては「核分裂連鎖反応が起きる最低限の質量=臨界量」が鍵になりそうである。日猶同祖論の検証における「日本と猶太の宗教観の違い」のようにごく基本的な事実の指摘で反証できる場合は多い。ただ当方物理は基本的に皆目無知。物理に詳しい方に検証して頂きたい気がする。 〇核分裂性物質は未臨界であれば核分裂連鎖反応を起こさない。臨界かどうかは質量と密度が関係。臨界を起こすための最低限の質量が「臨界量」。臨界量を超えないと起爆しない。また、臨界量未満でも密度を急激に高くすると起爆する。原爆はガンバレル型は質量、インプロージョン型は密度を操作して起爆。 〇原爆を空中で起爆するには、投下後目標の高度に至った時点で爆薬を点火し、核燃料を超臨界状態にする。この仕掛けには高度を探知するレーダーが使用されたようだ。目標高度をレーダーによって探知しタイマー式爆薬が点火、広島型は未臨界量のウランを合一、長崎型はプルトニウムの密度を超臨界にした。 〇原子爆弾の仕組みを調べると、当時の技術で空中起爆が十分可能だったことが分かった。①ウランやプルトニウムなど核分裂性物質は未臨界であれば核分裂連鎖反応を起こさない。②目標高度で超臨界状態にするには高度測定用のレーダー技術と、タイマー式起爆装置が必要だが、当時の技術でどちらも可能。 〇「空中で起爆する」とは「核分裂性物質を空中で臨界にする」事と同義。つまり、空中で原子爆弾を起爆するには、空中でウランやプルトニウムを臨界状態にできると可能となる。その為に必要となるのが目標高度を計測するレーダー式計測器と高度の探知と連動する時限式の起爆装置。当時両方とも存在した。 〇「地上起爆説」は「空中起爆は不可能」という前提に立っているので「空中起爆は可能」と証明できれば「地上起爆でなければならない」根拠が崩れる。①ウランもプルトニウムも臨界量未満であれば核分裂連鎖反応を起こさないので輸送が可能。②空中で臨界状態にする技術はレーダーと時限式制御装置。 〇「原爆地上起爆説」の主な根拠が「中性子線が当たって起爆するので原爆を運ぶ事は不可能」というもの。核物質を臨界未満の量に分けた状態で運べば起爆しない。一気に合体させ臨界状態にして起爆するのである。この起爆の方式が「ガン・バレル型」(広島型)と「インプロージョン型」(長崎型)である。 〇核物質に中性子が当たっても臨界未満の量だと核分裂連鎖反応は起きない。臨界状態になって核分裂連鎖反応が起きる為には一定以上の核物質の量が必要となる。したがって臨界未満の量に小分けした状態で運べば起爆しない。臨界未満のの核物質を一か所に集めて一気に臨界状態にする事が原爆の起爆である。 〇「原爆地上起爆説」では核物質の「臨界量」が何故か無視されている。臨界量未満であれば例え空中で中性子が核物質に当たったとしても核分裂連鎖反応は起きないのである。日猶同祖論などが典型だが、組織的に流布されている様々な「奇説」は極めて基本的な事項を無視して作られている杜撰なものが多い。 〇原子力発電も原爆も仕組みは同じである。核分裂連鎖反応を制御しつつ行うのが原発で、一気に核分裂連鎖反応を引き起こすのが原爆である。核分裂物質の量が臨界量を超えると臨界状態となり核分裂連鎖反応が始まる。原発の臨界事故は何度も起きているしロスアラモス研究所の科学者の実験中の事故もある。 〇ロスアラモス研究所のハリー・ダリアンという物理学者が実験中に炭化タングステンという物質を後に「デーモン・コア」と呼ばれる未臨界のプルトニウムに誤って落としてしまい臨界量に達した事で発生した大量の中性子線を浴びて死亡した事故があった。逆に言えば未臨界だと起爆しないという事でもある。 〇同じく臨界事故を起こしたロスアラモス研究所のルイス・スローティンは半球状のベリリウムという物質をデーモン・コアから引き離す事で核分裂連鎖反応を終わらせたそうだ。核物質を空間的に引き離して未臨界状態にするだけで核分裂連鎖反応が終わるようだ。つまり未臨界量に分ければ輸送は可能である。 〇原爆のガン・バレル方式では二か所に分けた未臨界の核物質を一気に合体させて臨界状態にして起爆する。インプロージョン方式では未臨界の核物質の密度を急速に高めて起爆する。核物質の臨界量は密度の2条に反比例するそうだ。よって未臨界の核物質でも急激に密度を高くすれば臨界状態になり起爆する。 〇「中性子が当たるから原爆の輸送は無理」という事が主たる根拠の「原爆地上起爆説」は核分裂連鎖反応が起きる為に必要な核物質の量=臨界量を無視して初めて成立する。日猶同祖論が典型だが、極めて基本的な事項を知る事で間違いが明らかになる「説」の類は数多い。何事も基本事項の調査が大切である。 〇流布される「説」や「偽史」の類は基本的な事項を調べるだけで簡単に嘘だと分かる場合が多い。日猶同祖論が典型。「ダビデの星」が猶太のシンボルになったのが17世紀だった事とか日本の土着信仰と猶太教の根本的相違などを知れば同祖論など成り立たない事が分かる。が、地味な真実は耳目を引かない。 〇核物質は臨界量未満だと核分裂連鎖反応が起きない。一塊の核物質の量が臨界以上だと核分裂連鎖反応が起きる。ロスアラモス研究所で実験中に起きた臨界事故では物理学者がプルトニウムからベリリウムを引き離し核分裂連鎖反応が終了した。手動で引き離せる程度の空間が空いていれば臨界しないという事。 〇「分けても臨界質量未満の核分裂性物質が一所に集められていたら、遮蔽壁は無いも同じ」論理的に変な文章。「分ける」とは「一か所に集められていない」という事。「一か所」とは「一部屋」程度ではなくまさに「一塊」という密度。そして臨界量未満なら遮蔽壁などが無くても核分裂連鎖反応は生じない。 〇原子炉における「水」は中性子の「遮蔽材」ではなく中性子が核に衝突しやすくする為の「減速材」として使われている。中性子のスピードが速すぎると核に衝突する事が難しくなる。水には中性子の速度を緩める作用があるので中性子を水によって減速させる事で中性子が核に衝突しやすくする訳である。 〇原発における「遮蔽材」は水も使われるそうだが、外部から入る中性子を遮蔽する為というより原発内部で発生した中性子を外部に漏らさないようにする為のものである。「遮蔽材が無いと核分裂連鎖反応が起きる」のではなく「遮蔽材が無いと核分裂連鎖反応の後外部に中性子が漏れる」という事。順序が逆。 〇911事件の肝が「航空機燃料でビルの鉄骨が蒸発するのか?」という事であるように科学が関係する様々なトピックには固有の「急所」が存在する。「原爆地上起爆説」を検証する為の肝は「未臨界の核物質の量でも中性子が当たったら起爆(核分裂連鎖反応の発生)するのか?」という事である。 〇核物質は臨界量未満だと臨界に達して核分裂連鎖反応を起こさないと言われている。引用:原子核を分裂させた1個の中性子に対して、発生した中性子の内の1個が次の核分裂を引き起こす中性子になり、核分裂が一定になる状態を「臨界」という。http://www.iae.or.jp/great_east_japan_earthquake/energyinfo_digest/06_critical.html 〇「臨界量未満の状態でも起爆する」というのなら、何故ロスアラモス研究所の「デーモン・コア」の実験が可能だったのか。デーモン・コアの実験はかなり狂った実験で手動で核物質の塊同士を近づけて臨界状態に近づけるというものであった。逆に言えば塊同士を近づけなければ臨界にならないという事では。 〇「臨界量未満の状態でも起爆する」のなら未臨界のデーモン・コア(プルトニウム)を部屋に運び入れる事など不可能ではないだろうか。ロスアラモス研究所の狂気の実験は臨界未満の核物質同士を手動で近づけるというものだった。結局物理学者が誤って核物質を落としてしまい臨界事故を起こしてしまった。 〇「中性子の遮蔽」はナンセンスなのでは?濃縮されたウランやプルトニウムが臨界量以上あるなら外部から中性子線が当たらなくても勝手に起爆する。だから未臨界に分けた状態から臨界状態にする操作を行うのである。制御しつつ行うのが原発で、制御せずに完全に核エネルギーを開放するのが核兵器である。 〇「地上起爆説」は「中性子が当たると起爆するので輸送は不可能」という事が最大の根拠(「水上起爆」でもこの根拠は同じ)になっているので結局「核物質を臨界量未満に分けた状態でも中性子が核物質に当たると起爆する」と言っているに等しい事になる。よってこの件が説の真偽を検証する為の要となる。 〇引用:臨界量【りんかいりょう】原子爆弾や原子炉で原子核分裂の連鎖反応が起こるのに必要な最小限の核分裂物質の量。これ以下では核分裂物質の体積に比べ表面積の割合が大きいため,表面から逃げる中性子が相対的に多く,連鎖反応が持続しない。https://kotobank.jp/word/臨界量-150255 〇「臨界量未満でも臨界する」という主張はそれ自体に論理矛盾を含むかなり「大胆」な主張と言える。臨界量未満でも密度を高くすると臨界すると言われるが、これは「臨界量は密度の2条に反比例する」という法則がある為に密度を高くすると臨界量自体が低くなるからである。前記の主張はそれとは異なる。 〇北朝鮮に軽水炉を提供したのはネオコンのドナルド・ラムズフェルドが役員を務めたスイスに本社を置く多国籍企業ABB社。ネオコンの大物が役員を務める会社が北朝鮮に軽水炉を提供する。北朝鮮の核開発はこういうマッチポンプ構造の産物だろう。http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/10/post_9394.html 〇ネオコンのドナルド・ラムズフェルドが役員を務めたABB社が北朝鮮に軽水炉を提供。ナイジェル・コーウィーという英国人銀行家が北朝鮮の資金運用に関与していた事がパナマ文書で明らかに。この資金が核開発に使われた可能性は高い。北朝鮮の軍拡は欧米の権力者の協力あってのもの。マッチポンプだ。 〇ブッシュ政権の国防長官だったドナルド・ラムズフェルドが役員をしていたスイスのABB社が北朝鮮に軽水炉を提供したが、北朝鮮のウラン鉱山の開発を行なう「コーメット」という会社が英国のロンドン証券取引所に上場したのもブッシュ政権時代である。コーメットは英国と北朝鮮の合弁会社だそうだ。 〇ロンドン証券取引所に上場するには英国の金融当局の許可が必要。コーメットが上場できたという事は英国政府が許可したという事。しかもコーメット自体が英国と北朝鮮の合弁企業である。おまけに当時のブッシュ政権はこの件に関して英国に特に抗議はしていない。つまり英米で北朝鮮を支援したという事。 〇北朝鮮を「悪の枢軸」と呼んだブッシュ政権のよりにもよって「国防長官」が役員をしていたABB社が北朝鮮に軽水炉を提供するというマッチポンプ構造。原発と核兵器の原理は根本的には一緒なので軽水炉を提供すれば核兵器開発に繋がる恐れがある事は当然である。北朝鮮の軍拡は裏権力の支援ありきだ。 〇コーメットが英国と北朝鮮の合弁企業という事は英国が北朝鮮のウラン鉱山の開発に関与しているのも同然ではないか。表向きは北朝鮮の核兵器開発を非難しながら、一方ではウラン鉱山開発に関与するというダブルスタンダード。欧米の裏権力は歴史的にこのようにして紛争マッチポンプを繰り返してきた。 〇陰謀追及者のフリをして陰謀追及者を暴力的な方向に誘導して共謀罪に引っ掛けようとする工作もありうるので警戒する事とする。共謀罪施行に関して一番予想された事の一つがこれである。オトリ工作員による暴発煽動工作の可能性である。要警戒。 「物凄い言いがかりです。「原子爆弾で殲滅する」などという発想が裏権力と同じだと申しただけです。むしろあなたの発想の根底に裏権力と同じものがあるのを知り驚きました。これまで何度も言っているように裏権力に対抗するのに徹底的に情報拡散して衆人環視状況を作って横暴ができなくすべきです。」https://twitter.com/kikuchi_8/status/895697426429825024 〇「裏権力に対抗する」と称してテロを煽動する工作を厳重警戒する。テロの煽動者はマッチポンプ工作員だと見なす。決して乗せられてはならない。所謂「テロリスト」は諜報機関が作った別働隊である。ISやオウムは裏権力の別働隊。こんな連中に騙されてはならない。両建グル・マッチポンプ構造である。 〇共謀罪施行後最も警戒を要する工作員のタイプはテロ扇動者である。国民の側に立っているように見せかけて、巧みに暴力思想を植えつけ煽動するタイプの工作者。裏権力側が抹殺を狙う個人や集団に工作員を潜入させて「共謀」させ一網打尽にする工作がありうる。煽動者タイプの工作員を厳重に警戒すべき。 〇これはさすがに酷いと思う。まるで日猶同祖論における語呂合わせレベルです。あの説は同祖論と大同小異という事でしょうか。もう結論は出た気がします。不毛な論争はここまでとしましょう。 「なに、そのガン・バレルって日本語じゃないの!阿呆か! 」 〇今回も「ツーマンセルの法則」が発動しかなり時間を取られた。 〇原爆地上起爆説の最大の根拠は「中性子起爆するので輸送は不可能」という事である。しかし、核物理の通説からすれば臨界量未満の量に分ければ起爆(核分裂連鎖反応)しない。となると、この通説とは異なる原理の説明が必要となる。その事を主唱者やその信者に質問しても一向に具体的な説明はなかった。 〇一連の闘論を通じて地上起爆説の主唱者及びその信者は一番説明しなければならない肝心な部分を曖昧にしている事が分かった。もしそうでないならこちらの質問に対してもっと明確に答えられたはずである。肝心な部分をブラックボックスに入れて曖昧にしたまま布教されている説という事が確かめられた。 〇「常識」や「通説」を疑う事は勿論大切である。しかし、常識や通説自体を知らない者が常識や通説を疑う事は不可能である。まずは常識・通説を知り、疑問に感じたのなら別の仮説を立て、着実に検証し論証していく、というのがあるべきプロセスではないだろうか。これをすっ飛ばせば単なるカルトである。 〇実際に闘論して実感した感想で言うと「地上起爆説」は日猶同祖論などと同じで宗教教義の如きものである。「天地の創造主」の有無などの論証を曖昧にしたまま布教されるのが宗教。「宗教」と名乗るならそれでよい。しかし科学的な「説」を装うのなら問題である。最大の論拠の説明を曖昧にする事は不可。 〇きちんとした検証や論証がなされていなくても、自信満々の態度と大きな声で繰り返し刷込めば信じてしまう人が一定数出てしまう。タヴィストック研究所の手法と思われるゲッベルス方式が典型だし、中国・韓国・北朝鮮のプロパガンダ手法も同じくだ。「偽史」とは人々の共同主観を巡る政治的武器である。 〇自国第一主義の台頭を受けて欧米のメディアが作った「ポスト・トゥルース」なる造語があるようだ。「世論形成において、客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状況。事実を軽視する社会。」。メディアが散々行ってきた事そのものである。ブーメランすぎる。 〇裏権力の走狗メディアにこういう事を糾弾する資格はないだろう。彼らこそがそういう社会を作ってきた張本人である。「世論形成において、客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状況」【ポスト・トゥルース】https://kotobank.jp/word/ポスト・トゥルース-1748296 〇陰謀論界は各種偽史やオカルトがセット売りされているが、それらは人心を誘導する思想ツールと考えるのが妥当である。「世論形成において、客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状況」があるのは陰謀論界も例外ではない。思想工作の罠はそこかしこにある。 〇核エネルギーは陽子と中性子からできている原子核の分裂・融合時に生じるエネルギーである。原発や核兵器はこのエネルギーを利用する。謂わば素粒子と素粒子を結び付けているエネルギーを利用するもの。ある意味自然界の根源的な力を利用する訳で、自然に対する人間の傲慢さを表す冒涜的な技術である。 〇各種勢力は歴史を政治闘争の道具にしている。偽史運動則政治運動。歴史的事実は時の勢いや政治闘争の結果、社会的力関係などで決まるのではない。事実はあくまで事実であり、客観的な根拠に基づいて検証されるべきものである。 「「時を味方に」という言葉にあなた方のスタンスが凝縮されていますね。結局、歴史を武器にした政治闘争に過ぎないのです。それが分かっただけでも十分な収穫です。私はあくまで事実かどうかにしか興味はありません。時勢がどうあろうが事実は変わりません。事実を検証し知りたいだけです。」 〇アインシュタインらが1939年にルーズベルトに提出した原爆開発のきっかけとなった手紙に「飛行機での輸送には重すぎる」と書かれている事について。独逸の化学者オットー・ハーンが原子核分裂を発見した事自体その前年の1938年である。そして核分裂連鎖反応の制御に成功するのが1942年。 〇原子核分裂の発見者はアインシュタインではなくオットー・ハーン。核分裂連鎖反応の制御に成功するのが3年後の1942年。アインシュタインは軍事技術の専門家でもない。原子核分裂の発見から間もない1939年の段階では天才も原爆がどのようなものになるか予測できなかったとしても不思議はない。 〇原子核分裂の発見の翌年、核分裂連鎖反応の制御に成功する3年前の段階ではいくら天才アインシュタインと言えども、核分裂連鎖反応を悪用した原爆がどのようなものとして完成するのかを正確に予測できなかったとしても全く不思議はない。よってアインシュタインの発言は「空輸不可」の根拠にならない。 〇原爆開発のきっかけを作ったアインシュタインは戦後には世界連邦運動を推進した。湯川秀樹らが賛同。原爆開発計画を推進し、多くの生命を奪い、その「反省」という名目で世界連邦を推進する弁証法戦略としか思えない。真の平和は世界連邦ではなくアインシュタインの背後にいる権力犯罪者の失墜である。 〇「核の特許」がどうと言った所で、戦後すぐのソ連の核実験を初め、世界中に核技術が拡散している以上、この「事実」の方を否定する必要が出てくる。つまり「核兵器は不可能」だと証明する必要がある。となると、「中性子起爆」云々のメカニズムの説明がどうしても必要になる。「振出しに戻る」訳だ。 〇原子核分裂という現象そのものを最初に発見したのはオットー・ハーンという独逸の化学者である。1938年の事である。だからナチスも原爆開発を推進した。米のマンハッタン計画は「ナチスに対抗する」という名目で始まった。原子核分裂の連鎖反応によって生じるエネルギーを利用して兵器化する計画。 〇元々原子核分裂という現象を発見したのが独逸人である以上、この科学的知識を米国支配中枢が独占する事はできなかった。よって「原子核分裂連鎖反応のメカニズムは米国しか知らない」は嘘。原子核分裂とその連鎖反応に関する知識が世界中に拡散し、戦後に核兵器製造の動きが全世界に広がってしまった。 https://twitter.com/kikuchi_8/status/743936886721249280 (了)
by kokusai_seikei
| 2018-08-09 00:36
| ツイートまとめ
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Comments(3)
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at 2020-07-25 16:30
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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kokusai_seikei at 2020-07-26 09:08
記事のご紹介を頂きありがとうございますm(_ _)m是非参考にさせて頂きます。どんな説でもそこを崩せば説そのものが瓦解するという論理の急所がありますね。非本質的要素を省いて急所を見つけ出す事が重要です。さすがだと思います。もしツイッターにもお寄せ頂いたら是非RTさせて頂きたいと思います。
0
Commented
at 2020-07-26 10:32
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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by 菊池 カテゴリ
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