戦前からある陰謀論界の宿痾・課題

〇犬塚惟重を会長に戦後発足した日猶懇話会のメンバーが凄い。副会長に日本神智学の祖と言われる三浦関造。鞍馬寺貫主に影響を与えた人物だ。理事に戦前の神代史派の拠点「神日本」の主催者・中里義美。顧問に景教渡来説の佐伯好郎や大本教人脈で皇道派に近く戦後は剣山のアーク探索をやった山本英輔。
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〇太田龍氏の「天皇破壊史」に引用されていた短文では山本英輔海軍大将は明治維新の功臣の背後に秘密力がいたと指摘。だがこの人は同時に大本教や天津教シンパで神代史派であり、戦後は剣山探索した程の日猶同祖論者なのだ。オカルトと陰謀論のセット現象は実は戦前からある陰謀論界の宿痾・課題である。

〇山本英輔は明治維新の功臣の背後に国際秘密力がいたと昭和初期の段階で指摘している。明治以後の西洋侵襲の危機的状況の中で国防の前線に立つ軍人程危機感が強く日本を守らんと模索した挙句に辿り着いたのが大本教であり日蓮主義だった。薩長閥でなくば在野カルト。この両建構造に陥穽があった。

〇これは戦後左翼に嫌気がさして保守意識に目覚めて統一系言説に染まり、それを突破したら大本系カルトに絡めとられる現象と類似している。戦前も同じ。薩長閥・親英米派に従属するか、さもなければ在野カルトに絡めとられた。純正日本人の立場を確立するには何重もの網を超える必要があった。


(了)

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by kokusai_seikei | 2015-10-25 06:10 | 陰謀史 | Trackback | Comments(0)
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