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「統一VS大本」の両建構造

〇こっちを叩けばあっちから来る、あっち叩けばこっちから来る。国際秘密力の両建戦術は本当に巧妙である。常に複眼的視点を保持していないと到底対処できない。いずれかの段階で絡めとられてしまう。彼らが数百年(説により数千年)に渡って世界支配を継続できたのもこの厄介な手法あればこそであろう。

〇大本系は「保守」や「陰謀論」を偽装している以上は、世界連邦主義の大本教との繋がりを追求されるのを嫌がるはずである。統一系は嫌韓をその主張の一部とする以上朝鮮半島系のカルトとの結びつきを暴露されることを恐れる。日本会議にも実は世界連邦主義者が多い。統一も大本も同根なのだ。

〇親米右翼と統一協会の関係は岸信介や笹川良一が戦後にKCIAと結び反共団体として活動していた統一を日本に引き入れてからだ。一方、反米右翼と大本教の関係は、頭山満や内田良平という玄洋社の重鎮が出口王仁三郎と結んだことに由来すると思われる。こちらの方が歴史が古い。謂わば筑前・丹波同盟

〇渡部悌治先生によれば、北一輝は出版費用を出口王仁三郎から引き出していたという噂があったそうだ。北一輝・大川周明・満川亀太郎という「猶存社の三尊」(革新右翼)が出口王仁三郎を訪問したというエピソードもある。戦前派の保守右翼が大本と結びつきが強いのは何も昨日今日の話ではないのだ。

〇ちなみに大本は陰謀論界に影響が強いが、その事の一つの傍証は落合莞爾氏の堀川史観である。紅卍字会会長を務めた堀川辰吉郎という大本人脈のプリンスを中心に、筑前玄洋社と大本教をその翼賛部隊として描く独特の史観である。堀川は世界連邦の推進者。陰謀論界の重鎮中丸薫氏は娘を名乗る。大本の影響はかくの如しだ。

(了)

by kokusai_seikei | 2015-09-20 11:30 | 陰謀解析 | Trackback | Comments(0)


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