フリーメイソンの啓蒙主義と神秘主義という二大傾向から発現した両建構造

〇フリーメイソンには啓蒙主義と神秘主義という二つの傾向性がある。大陸系メーソンの場合はヴァイスハウプトのイルミナティ結社員の集団加入によりさらに無神論的・革命主義的傾向性を強めた。その流れの中からカルボナリ、青年イタリアの共和主義革命思想やマルクスの共産革命思想が出てくる。

※ローザ・ルクセンブルクの極左団体の「スパルタクス団」という名はイルミナティ首領アダム・ヴァイスハウプトの結社名「スパルタクス」から取られたのではという説を澁澤龍彦が「秘密結社の手帖」で述べていた。なるほど、そうかもしれない。これも左翼思想がイルミナティ起源であることの傍証の一つ。

〇一方、放浪のロシア人オカルティスト・ブラヴァッキー夫人はメーソンに接触することで神秘主義を吸収、神智学を作る。その神智学の重要な教義の一つ「根幹人種論」に影響を受けたグィド・フォン・リストというドイツの作家がアーリア至上主義を唱え始める。

〇リストの思想の流れの中からトゥーレ協会及びその政治部門ナチスが出現する。ワイマール共和国末期におけるドイツの左右激突はこのメーソンの二つの流れの激突と見ることができる。前述のローザ・ルクセンブルクは暗殺され、右派が権力を握り、ナチスが台頭する。

〇一方ロシアでは啓蒙主義の流れを汲むボルシェビズムが覇権を握る。国際秘密力は思想的に神秘主義と啓蒙思想の双貌を持つが前者による後者の駆逐がナチス独逸の誕生であり、後者による前者の駆逐がソ連の誕生である。結局、ナチスVSソ連はメーソン流の反共主義と共産主義の激突・両建抗争である。

(了)

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by kokusai_seikei | 2015-09-20 01:01 | 陰謀史 | Trackback | Comments(0)
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