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天皇論の系譜に見る英仏メーソンの両建構造

〇天皇すり替え論の系譜①明治帝は南朝の末裔大室寅之祐という鹿島昇説②明治帝は田布施の朝鮮部落民大室寅之祐という鬼塚英昭説③明治帝は南朝の末裔大室寅之祐だが京都に皇統があり明治以後は東京皇室と京都皇統の二本立てという落合莞爾説●①②は反天皇(②はより左)③は親南朝。これで両建構造。

〇天皇すり替え論は鹿島昇説が基本である。これは弁護士である鹿島昇氏が依頼人である田布施の大室近祐老人から聞き取った話をまとめたもの。鬼塚英昭説と落合莞爾説はどちらも「大室天皇」が出てくるのでこの鹿島昇説をベースにして、なんらかの立場の違いに応じて別々の「発展」をしたものと思われる。

〇前記「なんらかの立場の違い」はサンカの派閥即ち「反天皇派か南朝派か」の立場の違いを反映しているのでは?と仮説を立てている。鬼塚氏はサンカの主要産業竹細工製作が本職、普通の日本人は通常持ちえない非常に強烈な怨念を感じさせる反天皇論。落合氏は王仁三郎の生家上田家伝承を探求する南朝派。

〇ところで国際秘密力の対皇室侵攻ルートに二つ。一つは言うまでもなくグラントリアン的革命型戦術。この担当が正面から反天皇を呼号する共産党を筆頭とする左翼陣営。もう一つは親英派重臣、キリスト教勢力などを使い皇室をぐるりと包囲奉る英国メーソン系憑依型戦術。陰謀論界にも反映するこの両建構造。

〇「天皇」「皇室」を巡り陰謀論界は極端な両建構造があるのが見える。「宇宙天皇」「世界天皇」と言う竹内文書的世界天皇思想を奉じる大本系スピ流派と徹底的な反天皇、天皇嫌いの左翼的グラントリアン啓蒙主義系流派と。陰謀論のトピックの中で英仏メーソンの両建が最も如実に表れるのがこの天皇論。

〇陰謀論界の「宇宙天皇論」と「反天皇論」は親南朝・反天皇というサンカの流派分けと大体被る。例:中丸薫VS鬼塚英昭。前者はある種のインサイダー臭を匂わせ怪しげな雰囲気。ある種の権力に食い込んだ者の放つ妖気。後者は虐げられたという被害者意識から発せられる激しいルサンチマン・怨念。

〇サンカの中で、南朝勢力に食い込みある種の権力を手に入れた一派と、食い込めず被差別者として虐げられひたすら天皇・皇室を呪詛する一派。サンカの二派閥のそれぞれの情念が最もよく現れるのが「天皇論」なのであろうと分析。南朝派は真言立川流的妖気を放ち、反天皇派は極左的怨念を発散する。

〇国際秘密力もその走狗も、「天皇論」というのは格好の認知操作の主戦場としている。「宇宙天皇」「世界天皇」と言ってみたり、「天皇制を打倒せよ」と言ってみたり、日本人を分断したり操作したりするには「天皇」に狙いを定め奉るのが非常に効果を発揮すると彼らは考えているようだ。実際狙い通りに。

〇「天皇論」は非常に難問だ。単なる反天皇であれば左翼的なグラントリアン戦略に加担することになり、明治以後の皇室御周辺のあらせられ方(耶蘇教勢力の侵入等)を全面肯定するなら英国メーソン戦略と同じに。巧妙な対皇室メーソン戦略と日本人としてデリケートな問題なためにさじ加減が難しいのだ。

(了)

by kokusai_seikei | 2015-09-19 01:38 | 陰謀解析 | Trackback | Comments(6)
Commented at 2019-03-27 13:21 x
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Commented by kokusai_seikei at 2019-03-28 02:28
なるほど、興味深いご指摘をありがとうございますm(_ _)m

仰る通りかもしれません。ご指摘が正しいとすると、与野党グル両建など、各種両建と関係がありそうですね。両建は与党的勢力と野党的勢力の交代で「支配」しようという戦略なのですから。
Commented at 2019-03-28 19:59 x
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Commented at 2019-03-28 20:15 x
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Commented by kokusai_seikei at 2019-03-29 01:57
実に興味深い分析だと思います。実際、明治以後の天皇家はカトリックに近く(侍従など宮中や宮内庁に於ける基督教徒の多さ)、プロテスタントは反天皇である場合が多いですね。基督教陣営の中では右派にはカトリックが多く(似非保守派の有力者の中にカトリック教徒が多いです)、左派にはプロテスタントが多いという事もあります。このような両建構造がありますね。

出口王仁三郎が南朝派だったのは、ご指摘のような意図かもしれませんね。王仁三郎は「現世はスサノオの末裔である自分が治めるのが筋」みたいに言っていたそうです。
Commented at 2019-03-30 05:26 x
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